「股関節が痛くて…」
そう言いながら、足のつけ根を指さす方がよくいらっしゃいます。
でも、実はその場所、「股関節」ではなく「鼠径部(そけいぶ)」かもしれません。
体のことって、なんとなくの感覚で覚えていることが多いですよね。
今日は、よく混同されがちな「鼠径部」と「股関節」の違いを、やさしく紐解いてみたいと思います。
体の“地図”を描いてみましょう
まずは、それぞれの場所を確認してみましょう。
- 股関節は、太ももの骨(大腿骨)と骨盤がつながっている関節のこと。
→ 体の深いところにある、脚を動かすための“蝶番(ちょうつがい)”のような場所です。 - 鼠径部は、お腹と太ももの境目、脚のつけ根の前側にある部分。
→ ちょうど下着のラインに沿ったあたりで、皮膚にシワができる場所です。
触ってみると、股関節は少し内側で深く、鼠径部はもっと表面に近いところにあるのがわかるかもしれません。
どうして混同しやすいの?
それは、「違和感を感じる場所」と「実際に動いている場所」が少しずれていることがあるからです。
たとえば、長時間座ったあとに足のつけ根がだるくなると、「股関節が痛い」と感じる方が多いのですが、実際には鼠径部の筋肉や靭帯が疲れていることも。
また、日常会話では「足のつけ根=股関節」と思いがちなので、自然とそう表現してしまうこともありますよね。
体を知ることは、自分を大切にすること
「ここが鼠径部で、ここが股関節なんだ」と知るだけで、ストレッチやセルフケアの精度がぐっと上がります。
体の“地図”を少しずつ描いていくことは、自分の体と仲良くなること。
そして、それはきっと、自分を大切にすることにもつながっていきます。
あなたの体が、今日も少しでも軽やかでありますように。

